大覚寺ほやほや最新レポート! 平安時代にタイムスリップ「観月の夕べ」でお月さまと共に幻想的な世界を存分に楽しもう
みなさん、こんばんは!
9 月13 日は十五夜お月さま~♪中秋の名月でしたね。そして、翌14 日は満月のお月さま。連日美しいお月さまが見られるのですが、本日、いもゆりは、最高に美しい場を求めて、大覚寺の「観月の夕べ」に足を運んでみました。その興奮真っただ中のレポートでございます!!
毎年開催される、「観月の夕べ」ですが、昨年は、我が家のベランダが吹っ飛んだあの台風21 号の甚大なる被害の為、全日中止だったので、今年は思い入れも大きくとても楽しみに待っていました。
- 観月の夕べとは?
- 大覚寺
- 大沢池
- アクセス
- 車に関する情報
- 舟券を手に入れるには何時から並べばよいのか?
- 地上からお月さまを楽しむ
- お月さまにお花を捧げる
- 観月の夕べ限定の食べ物にもご注目
- 舟券はキャンセルが出ることもある!!
- 龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅ舟)
観月の夕べとは?
1200 年前の平安時代に嵯峨天皇は、作られた大沢池に舟を浮かべて中秋の名月に水面に映るお月さまを眺めながら、弘法大師や貴族、文化人たちと宴を楽しまれてました。その時代にされていたことと同じように、平安時代からほとんど変わらぬ姿の大沢池で舟をだして遊覧したり、空に浮かぶ美しいお月さまと水面に映る美しいお月さまの2つの月を愛でさせていただける、平安時代にタイムスリップできる祭事なのです。
日時: 令和元年9 月13 日(中秋)14 日(満月)15 日(最終日)3 日間
時間: 17 時~20 時半受付終了、お堂エリアはご参拝できません。日中9 時~17 時は通常通りお堂の参拝ができるので、そのまま観月の夕べに参加される方は、続きでご参加できるようです。
参拝料: 大人500 円、小中学生300 円
舟券:1,000 円(事前予約不可。当日販売)
大覚寺
平安時代の初期に、嵯峨天皇が、離宮嵯峨院を建立され、それが後に大覚寺となります。大覚寺は、弘法大師空海を宗祖する真言宗大覚寺派の本山で、正式名称は、旧嵯峨御所大覚寺門跡、格式高い門跡寺院で、嵯峨御所とも呼ばれています。
大沢池
その大覚寺の東には、日本最古の人口池があり、嵯峨天皇が、中国の洞庭湖を模してつくられたことから、庭湖とも呼ばれています。周囲約1Kmの巨大池です。
この大沢池が今回の大舞台となっています。
アクセス
住所: 京都市右京区嵯峨大沢町4
電話: 075 - 871 - 0071(午前10 時~午後4 時)
市バス「大覚寺」下車すぐ
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車徒歩約20 分
京福電車「嵐電嵯峨」下車徒歩約25 分
阪急電車「嵐山」下車徒歩約35 分
駐車場: 第一駐車場、第二駐車場 500 円
少し離れたところにコインパーキングあります。
車に関する情報
車は駐車場の数に限りがあるので、出来るだけ、公共の交通機関又はタクシー利用が良いと思いますが、我が家は混雑等の覚悟を決めて車で向かいました。
到着した時刻が19 時前、一番混雑してそうな時間帯だったのですが、道中混むことなく、すいすいと向かうことが出来ましたが、やはり、第一駐車場は満車でした。
そのまま、第一駐車場を通り過ぎると、「第二駐車場はこちら」の矢印付きの看板があり、看板の矢印通りに進み、第二駐車場へ。表にいらっしゃる係りの方にちょうど、1 台出庫するので、待つように言われ、その後、タイミングよく入れました。
「前払いで500 円になります。ずっと2 時間待ちとかだったんですよ! ついてますね! 」
そんな風に声をかけられ、
「ついてたんだ! 幸先いい滑り出し! 今日は、この調子で舟にも乗れるんじゃないかな。」
と、わくわくしながらむかいました。
舟券を手に入れるには何時から並べばよいのか?
向かう道中、早々に「本日の舟券は完売しました」の文字が目に飛び込んできました。
「そらそうだわな、高千穂峡のボートと一緒だわ。こりゃまた、乗船できるのに、3 年はかかりそうだな。」心で思い切り呟きました。
舟券は、「事前予約は一切受け付けておりません」と掲示されています。
舟は、17時台、18時台、19時台、20時台の時間帯が選べるようです。
参拝料を支払う際に、「乗船券は、当日の何時から販売されるのか」を質問してみました。
「本来は15 時からですが、既に購入させる方の行列が早くから出来ており、本日は14 時から販売しました。一番早い方は、12 時から並んでおられました。」と聞き、そりゃ、19 時にのこのこやってきて舟に乗れるわけがないな! と納得しました。
舟は17 時台から乗れますが、美しいお月さまを眺めるなら、暗くなった19時台の方が人気なのかな、と思いました。早くにチケットを入手して、付近を散策して、夜に来たらいいんだなぁと頭で整理し、明日の最終日にチケット争奪戦頑張ろうかなぁとも考えてました。その場合でも拝観料は必要らしく、舟券は単独では購入できないようです。
地上からお月さまを楽しむ
舟に乗れなくても、見どころは満載。大沢池を照らす月に水面に映る月にお舟、何とも風情があり、幻想的で本当に美しいです。ビルや民家、何の邪魔もない、昔ながらの光景、限りなく、平安時代の頃に近い景色なんだろうなぁ。昔の人々が見た、美しい月夜を今なお、見続けさせて頂ける、長い長い歴史の賜物に感動でした。
お月さまにお花を捧げる
大覚寺は、いけばなの発祥の花の寺でも有名で、「いけばな嵯峨御流」の家元であるので、
生け花を捧げる儀式も拝見しました。
一人の人間、宇宙、この世のすべてのものの幸せに願いを込めて、お月さまに一対のお花を捧げられるそうです。その活け方は、最も荘厳で厳粛とのことでした。
観月の夕べ限定の食べ物にもご注目
その後、奥に歩いていくと、沢山の食べ物屋さんがずらりと並んでいて、たこ焼きや、きつねうどん、冷やし甘酒なんかを購入しましたが、せっかくなので、お月さまにちなんだ限定の、「月見バーガーとタピオカミルクティーセット」を注文してみました。
こんな場所にまで、タピオカが浸透してて、にやっとしてしまいました。その後、お団子もいただきました。
大沢の池の周りをゆっくり歩くと何とも夜風が顔にあたり気持ちがよかったです。
暗くてほとんど確認できないのですが、蓮の葉っぱが沢山あって、明るい時間にゆっくり見に行きたくなりました。
舟券はキャンセルが出ることもある!!
「そうだ! 今後の為に、お舟の情報を聞いておこう! 」
舟乗り場にいらっしゃる係りのおじさまに、
「この舟は、年間を通して、この3 日間だけしか乗れないものなのですか? 」
と聞きますと、春に「嵯峨天皇奉献 華道祭」があるらしく、この時期も3日間、お舟に乗れるとのことでした。その時は日中の明るい時間帯でお茶も頂けるようです。
おじさまが、
「舟の券持ってはりますの? 」って聞いてこられるので、
「完売してたので買えなかったのです。」と答えると、
「ほら! 今、ちょうど、キャンセルが出たとの放送がながれてますやん。今受付行かはったら、乗れますえ。」と教えてくださった。なんとも不思議なタイミング。
確かに何か放送してるのには気づいたけれど、内容まで聞き取れてなかったから、凄く嬉しくて、急いで受付に向かいました。受付に行くと、既に3 名おられて、後ろを振り返るとすぐにまた行列ができてました。
このようなことは滅多にないことなのか? それとも最終便近くになると、こんな感じで券を売ってもられるのか? その辺りが分かりませんが、舟券が完売となっていても、最後の方までゆっくりしていたら、こんなチャンスが回ってくるかもしれません。
今日は、お舟に乗れるなんて、もう本当に諦めてたし、こんな奇跡みたいなタイミングで最終便に乗せていただけることが出来て嬉しすぎました。
龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅ舟)
お舟の名前は、龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅ舟)
私は、ぼけーっとしてて気づかなかったのですが、龍の頭のお舟(龍頭舟)と中国の空想の水鳥である鷁首(げきしゅ)舟の二隻あるみたいで、最終の舟は、龍頭舟でした。
息子は辰年なので、
「やったー!! ボクの舟だぁ!!」と大喜びでした。
龍頭舟は、静かにゆっくりと大沢の池をぐるりと遊覧してくれました。舟の上で、詳しい解説もしてくださります。平安時代に思いを馳せ、月明りを存分に楽しむことができました。20 分くらい、舟からの景色を堪能しました。
今、この季節を、お月さまを求めて、大覚寺に来られませんか。
観月の夕べは毎年、開催されており、2019年は、15日日曜日が最終日です。
日付が変わったので、本日です!! この情報が沢山の方に届きますように。